窯業サイディングの注意箇所|長野市 外壁塗装・屋根塗装専門店トラスト
2011.12.27 (Tue) 更新
会社のある長野市の平野部も一面雪化粧です。朝晩は路面も凍結しているので車の運転は十分注意が必要です。ゆとりの運転を心がけましょう。 路面凍結が日常的に起こるような寒い長野県は住宅にとっても外装の劣化を早める大きな要因になります。 今日は現在新築住宅の外装に多く使われている窯業サイディングの注意箇所について経験談を踏まえて一部を紹介していこうと思います。 まず1つ目が「目地のシーリングの劣化」です。 サイディング同士のつなぎ目や サッシ周り、 幕板と壁の取り合い部分などなど、非常に多くの部分にシール処理がされています。 築5年程度経過してきたお宅の特に日が当たる部分は一度点検されることをおすすめします。使用しているコーキングの種類や、日照時間など様々な要因で破断していることがあるからです。 コーキングが破断すると雨水が浸入します。近年の住宅では多少の雨水が浸入=雨漏りとはならないことが多いですが、もちろんこの状態のままですと建物にはよくありません。古いコーキングを取り除き打ち替えを行います。打ち替えには足場が必要なことが多いので、外壁材の塗装の状態によっては塗り替えと同時にコーキングの打ち替えを行うことが多いです。 次に注意していただきたいのが、「色あせ・塗装の状態」です。 読んで字のごとくですが、新築時より色のついたパネルでしたら徐々に色があせてきます。どのくらいあせたらダメ。というのは難しいのですが、特に日のよく当たる面で壁の表面を手で触ってみて このように壁の色が手につくようなら表面の塗装が劣化してきている合図です。 このような状態になっている場合は再塗装をおすすめします。早めの処置が外壁材を長持ちさせることにつながります。この状態で長期間経過すると 外壁材本体が湿ったり乾いたりを繰り返し上の写真のように反り返ってくることがあります。このようになってくると元に戻すことは非常に難しくなり、部分交換などで余分な費用がかかります。 最後は「湿気の多いところは要注意!」です。 これは換気扇ダクト、 これは浴室の窓の下部分です。 いずれの場合も外壁材自体が水分により湿り、その後水分が凍る過程で体積が大きくなり、中から外壁材を傷めてしまっています。外気温が氷点下になる寒冷地ではこのような部分的な劣化もおきやすいので注意が必要です。特に水周りは普段目にしない北側などにあることが多く、気付けないことが多いです。 今回は今までの経験で多かった例をご紹介しましたが、もちろん建物の状態は1件1件異なります。なかなかゆっくり見て回ることは難しいかもしれませんが、定期的に点検を行ってあげることが大切です。人の病と同じで早期発見・早期治療が建物を長生きさせる事につながります。 気になる点などありましたらお気軽にご相談ください。
船田