白サビと赤サビの違いと対策法:屋根のサビ問題を解決しよう|長野市、上田市 外壁塗装・屋根塗装専門店トラスト
長野県長野市・上田市のみなさん、こんにちは!
本当に暑い日が続きますね。お盆までもう一息。頑張っていきましょう!
さて、少し前にチラッとお話しした「赤サビ、白サビ」と「トタン」について今日はお伝えしたいと思います。
↑ 大雑把に説明しますと、赤茶色い部分が赤サビ、白い部分が白サビです。
↑ 更に拡大した写真です。
「サビ」と言われて多くの方がイメージするものが、鉄のサビ=「赤サビ」です。 それに対し、亜鉛が錆びている=「白サビ」です。
サビ=酸化ですので、
- 酸化した鉄=赤サビ
- 酸化した亜鉛=白サビ ということです。
学校で習ったような気がしますね。
とここまではよろしいかと思いますが、そもそも何で赤サビと白サビが混在するのでしょうか?
ここからは少しカラートタン(orガルバリウム鋼板)のお話しもしたいと思います。
カラートタンの構造というのは、すごく簡単に言いますと下から順に 「鉄板+亜鉛メッキ+塗装」 という三層構造です。
トタンは「亜鉛メッキ」でしたが、ガルバリウム鋼板は「亜鉛+アルミの合金のメッキ」に変更され耐候性が上がったものです。
なぜこのような構造なのでしょう?ご存知のように鉄が錆びると腐食しボロボロになります。
屋根であれば0.35㎜程度の厚さが主流ですので、サビの進行により穴が開きます。
そうならないために、まず塗装が表面でトタンを守っています。もちろんきちんと塗装で保護するのが原則です。
しかし、経年劣化などで塗装が薄くなったり、剥がれたりしてきます。
そこでその下で亜鉛(亜鉛+アルミ)のメッキが2番目に守ってます。
メッキが錆びている間=白サビがある間は犠牲防食と言い、その下の鉄が錆びずに済んでいるのです。
亜鉛やアルミは「鉄よりも酸化しやすい」という点もメッキに使われる理由です。 (難しい言葉では「イオン化傾向が大きい」なんて言います。)
先ほどの屋根の端部を見てみましょう。
↑ 写真上部の茶色部分は日が当たりにくいため新設時の塗膜(焼付塗装)が残っている状態です。
つまり、元々は全体が茶色の焼付塗装がしてあるトタンだったものが
経年劣化で塗膜が薄くなり亜鉛メッキが露出
↓
亜鉛が錆びて白サビになって犠牲防食
↓
白サビが取れて鉄が錆びる=赤サビ
ということが起こったと言えます。
この屋根は北側で日当たりや雨水の流れ方もあり、このような3つの状態が確認できたと言えます。
↑ こんなのも白サビです。
雨樋や金属サイディングなどのメッキ製品は写真のようにプツプツと白サビが出ることが多いです。
ちなみにこのメッキの厚さどのくらいだと思います? なんと0.02mm程度(片面)です。
これだけ薄くてもしっかり役割を果たしてくれる、メッキってすごいですよね。
でもメッキが出てきたら・・・・塗装は無くなってますので、専用の塗料で塗ってしっかりと保護してあげて下さいね。
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