一般塗料とプロの塗料の違いとは?
長野県長野市、上田市、佐久市のみなさん、こんにちは!
12月…。クリスマスの時期が近づいてきて、ちらほらとイルミネーションが見受けられるようになってきました。どうでもよい情報なのですが、こう見えて私は景色を見るのがとっても好きでして、大学生のころは冬になると夜景を見に行ったり、イルミネーションを見に行ったりしておりました。誰と見たのかって?もちろん一人です。いや、言い方が悪いですね。“ソロ”です。ソロプレイヤー。大学の頃の私は83kgあってモテないのなんの…いやそんな話のほうがどうでも良いですね。
冬になると日が沈むのも早いですから、17時頃に現場から帰るために車を走らせていると鮮やかなイルミネーションが点灯されていて、うっとりしてしまいます。眼福というやつでしょうか。こういう風景を見ると、寒い冬も捨てたもんじゃないよなぁと思います。ところで皆さんは夏派でしょうか?それとも冬派?私はもっぱら冬派です。アトピー持ちなので…(笑)
さて、今回のブログは冒頭から私のどうでも良い情報てんこ盛りですが、これからは有益な情報がてんこ盛りです。今回は塗料について書いていこうと思っております。
塗料にはどんな種類があるの?
今回は塗料の「樹脂」の話ではなく、タイトルにもある通りざっくりとした括りで「一般塗料(家庭用塗料)」と「プロ仕様の塗料(業務用塗料)」の違いについて書いていこうと思います。同じ塗料ですが、私たちプロが用いる塗料と市販の塗料では細かな部分で違いがございます。とはいっても、私も詳しく説明できる自信がありませんので、このブログを書いていくことで、自分の知識としても定着させてやろうと、そんな魂胆で書き始めております。
※初めに断っていかないといけないところかと思いますが、私は決して家庭用塗料は良くない!と言いたいわけではございません。塗装のプロとして、塗料の知識は持っておく必要があると思ったためまとめております。
一般塗料(家庭用塗料/DIY塗料)
ホームセンターで購入できる塗料はほとんど家庭用塗料(DIY塗料)となっております。使いやすさが重視されている印象で、複雑な工程を踏む必要もなく、缶を開けたらサッと塗装することができるタイプが多いため、「初めて自分で塗装するぞ」という方に配慮されております。先日私がホームセンターに行く用事がありましたので、塗料コーナーを見てみましたが多くの種類がありましたね。
●サビの上から塗れる屋根塗料(サビ止め材配合)
●鉄部・木部用 油性高耐久ウレタン塗料
●サビ取り不要!油性高耐久シリコントタン用塗料
パッと見ただけですが、色も種類も豊富でお値段もお手頃でした。また、健康に関しても配慮されており、有害物質(トルエン)が入っていないタイプの塗料や、環境に配慮された水性塗料など、それぞれのニーズに応えてくれる塗料ばかりでした。近くにあった木部用塗料コーナーには、私どもプロでも使用することの多い「キシラデコール」シリーズや「ガードラック」シリーズが販売されておりましたし、アク抜き剤(木部にできた黒ずみを落とすためのもの)まで販売されておりました。
一般塗料(家庭用塗料/DIY塗料)についてまとめると、「使いやすさと健康に配慮されている塗料である」といえるかと思います。
プロ仕様の塗料(業務用塗料)
ホームセンターではなく、専門の塗料屋さんで購入することができる塗料です。私たち塗装専門店で扱っている塗料のほとんどが業務用塗料となっております。こちらの塗料は「長持ち性能」や「付加機能」といった“長期耐久性”が追及されている印象を受けます。また、塗装する工程が複雑だったり、取り扱いに関しても専門的な知識が必要なものが多かったりと、その塗料を使用するにあたって注意するべき点がいくつも存在します。
「長持ち性能を追求している」ということは、樹脂の配合量が多く、顔料(=色をつかさどる成分)の品質も高いです。樹脂は一般的に「アクリル<ウレタン<シリコン<フッ素<無機」の順番でグレードが高くなり、顔料は色素結合が紫外線によってすぐに破壊されてしまうことが無いよう、各メーカーが日々研究しております。また、「促進耐候性試験」と呼ばれる“どれぐらい長持ちするか試験”を通っているものがほとんどで、長持ち年数も具体的に導き出すことができますし、JIS規格を有している(=日本工業協会に品質について認められている)塗料ばかりです。
「付加機能」に関しては、遮熱・セルフクリーニング機能・防カビ/防藻性能・透湿性能・サビ止め性能・弾性性能など、長持ちさせるために、劣化症状を抑制するために考えられた「長持ち」以外の性能を多く有しています。例えば、ひび割れの症状が起こりやすい素材に対しては「ひび割れに追従する弾性性能を有する塗料」や「ひび割れに充填されるよう最適な粘度を有する塗料」など、塗装工事で文字通り痒い所に手が届く塗料が多いです。
それぞれの違いって?
一般塗料とプロ仕様の塗料を比較してみると、以下の表のようになります。
一般塗料(家庭用塗料/DIY塗料) | プロ仕様の塗料(業務用塗料) | |
扱いやすさ | ◎…希釈や混合の必要がなく扱いやすい。 | △…専用の希釈剤を容量通りに希釈しなくてはならず、硬化剤と呼ばれるもの混合させなくてはならないものがほとんど。 |
施工性 | ◎…粘度が調整されているため、塗りやすい。 | △…季節ごとに粘度が異なるため、希釈して調整する必要がある。 |
健康への配慮 | ◎…トルエンなし・水性塗料などが多い。 | △…塗料によっては扱いに十分注意が必要。最近は水性塗料の性能が向上しているが、油性塗料もまだまだ現役。 |
品質 (長持ち性能) | △…JIS規格を有していないものが多く、耐候性も不透明。 | ◎…促進耐候性試験を通った塗料やJIS規格を有しており、長持ち性能の信頼性が高い。 |
付加機能 | △…遮熱機能や防カビ・防藻機能を備えた塗料が存在するが、試験結果や対応カビ類の種類が不透明。 | ◎…遮熱・セルフクリーニング・透湿性・弾性・防サビなど、幅広い機能が存在。試験結果も信頼性が高い。 |
専門性 | △…幅広い素材に塗装することができるが、耐久性に不安が残る。 | ◎…工程がいくつも存在し、それぞれのプロセスを専門的にアプローチするため、耐久性が高くなる。 ex)屋根塗装:ケレン・洗浄・サビ止め塗装・上塗り材2回塗装<計3回塗> |
仕上がり | △…1発できれいに仕上がる塗料も存在するが、ハケ跡やローラー跡が出やすい。 | ◎…高濃度の顔料や専門知識を有する職人が塗装することから、見た目も綺麗で耐久性も高い。 |
家庭用塗料と業務用塗料とでは、このような違いがありますね。私が現地調査の際よくお客様から言われるのは、「そこの物置なんてのは塗るのも楽しいから、自分で買ってきて塗ってるんだよ。ただ家ってなると塗るにも大変だしなあ…」です。これまで多くのお客様とお話してきましたが、小規模なものであったり、ご自身で作られたものは家庭用塗料で塗装されている方がほとんどです。特に木部に関しては、材料は私どもプロが使うものとほとんど一緒ですので、ご自身で塗装されても問題はないかと存じます。
母屋の方は家庭用塗料で塗装してしまうと、私どもが扱う業務用塗料をその上から塗装することが難しく、メンテナンスが大変になってしまいますので、プロに任せることをお勧めいたします。「何が塗られているのか?」によってメンテナンスが変わるということに関しては、また次回あたりのブログでお伝えしようかと思っていますので、お楽しみに!
最後に
こんなに長いブログ、いつもいつも読んでいただいてありがとうございます。私も社内資料を漁りながら書いておりますので、あれもこれも勉強の為にメモメモ…という感じでどうしてもたくさん書きたくなってしまう性格でして…困ったものです(笑)
さて、今回のブログでは「家庭用塗料と業務用塗料の違い」についてご紹介いたしましたが、もう一度念のためにお伝えしておくと家庭用塗料がいけない!と言いたいわけではございません。塗装の専門家として、くくりの違いは理解しておく必要があると思ってブログを書きましたので、どっちがいい/悪いということを伝えたいという思いはございません。今回まとめたことで、自分の中での理解がぐっと高まったかな…なんで思います。
もっと詳しく知りたい!という方は、是非一度ショールームへお越しくださいませ。丸メガネの石井が、懇切丁寧なご説明とご対応、そしてご提案をいたします!
今回のブログは以上となります!最後までお読みいただき、ありがとうございました。それではまた次回のブログで!丸メガネの石井がお届けいたしました。
トラストは外壁塗装・屋根塗装・雨漏り専門店です。
長野県北信・東信地域密着で多くの信頼と実績を積み重ねてきた塗装のプロフェッショナル集団です。
地域密着だからこそ実現できる適正価格で高品質な塗装をご提供いたします。
これまで積み重ねてきた信頼と実績に恥じぬよう、誠心誠意対応させていただきます。
★トラストは長野市、上田市、佐久市で気軽に相談ができる《外壁・屋根塗装ショールーム》を展開しております★
外壁塗装・屋根塗装・雨樋・雨漏り・サイディングなどでお困りの方はお気軽にどうぞ!
優良店・口コミ評判店目指して頑張ります(^^)