下地調整が塗装の品質をグッと高めます!
2024.09.09 (Mon) 更新
長野県長野市、上田市、佐久市のみなさん、こんにちは!
私事ですが皆様にご報告したいことがございます。私、石井ですが、9月12日(木)に東京へ出張、「外装劣化診断士」の試験を受けに行ってまいります。トラスト2年目の私が合格することができるか緊張しておりますし、試験の内容も簡単ではないようですので、気合を入れて臨んできたいと思っております。試験の結果は9月末に発送されるようですので、来月のブログで発表したいと思います。発表がなかった場合は…お察しください。
正直なところ、まだまだ分からないことが多く、上司や先輩にあれやこれやと聞きながらご提案内容を組み立てていっていますので、「建物に関して知識があります!」と大きな声で言えないのは事実です。ただ、今まで積み上げてきたものを振り返るに、しっかりと試験受けてくれば合格だって夢ではないと思っております!来月の私が嬉しそうにしているとよいのですが…。
さて、今回のブログでは、塗装工事で一番重要と言っても過言ではない下地処理についてご紹介していこうと思います。外装劣化診断士の試験に向けての復習の意味も込めて書いていきますので、いつもより細かめに書いてまいります。
下地処理
下地処理とは、塗装工事の前(塗料を塗り始める前)に行う重要な工程の一つとなります。下地処理が不足していると、仕上がりが美しくなくなってしまうだけでなく、早期の剥がれや膨れの原因となってしまったり、塗料の性能が十分発揮されなくなってしまったりと、施工不良を招いてしまいます。お料理に例えるのであれば、「食材を細かく切る」「皮をむく」「アク取りをする」などのことです。これらが不足していると「火が通っていない」「臭みが残っている」など、お料理がおいしくなくなってしまいますよね。そんなことになってしまってはせっかくのお料理が台無しですので、お料理前に準備が必要なのと似ています。
下地処理にもいくつか種類がありますので、表にまとめてご紹介していきます。
下地処理の種類(共通の劣化)
チョーキング・藻やコケなどの汚れ | 被塗装面を高圧洗浄機を用いて洗浄します。水圧は10MPa(100kg/㎠)以上が目安ですが、外壁そのものを傷めないよう注意が必要です。また、洗浄時には洗浄水が飛散するため、養生メッシュシートで飛散防止の対策をとる必要があります。 |
外壁材の反り | 釘(ビス)を用いて矯正を行います。下地上の適切な位置に先孔をあけて新しい釘やステンレスビスで外壁材を固定します。釘(ビス)が効かない場合は沿った外壁材そのものを撤去し、新しいものへと交換します。やたらに固定してしまうと、外壁材が割れてしまう恐れがあるため、慎重な判断が必要となります。また必要に応じて胴縁を交換します。 |
釘の浮き | 釘頭が飛び出してしまっている場合は、塗装前にハンマーでたたいて打ち戻しを行います。釘が効いていない場合は、別の箇所に新しい釘またはビスを打ち込み、空いている穴は補修材を用いて補修します。 |
塗膜のひび割れや剥がれ、膨れ | 外壁材・屋根材そのものを傷めてしまわないよう注意しながら、剥がれてしまった脆弱な塗膜をスクレーパーやワイヤーブラシなどを用いて除去します。密着している塗膜は無理やり除去すると逆効果です。 |
不陸調整 | 塗膜を除去した箇所に凸凹が見られる場合はセメントフィラーなどで平滑にします。そのままの状態で塗装すると、仕上がりに凸凹がそのまま残ってしまいます。 |
錆 | ディスクサンダー・ワイヤーブラシ・サンドペーパー・マジックロンなどを用いて、可能な限り錆を除去します。錆を除去する際は、外壁材・屋根材そのものに穴をあけてしまわないように注意する必要があります。 |
高圧洗浄の様子↑
外壁材の下地処理
外壁材そのもののひび割れ | 窯業サイディングの場合 | 軽度なひび割れの場合は、補修材をひび割れに刷り込んだり、注入(圧入)したりして補修します。 |
モルタルの場合 | ひび割れが表層の塗膜までの場合は、フィラーを刷り込んで補修します。 | |
ひび割れが0.3mm未満(目安)の場合は、エポキシ樹脂の圧入を行い補修します。 | ||
ひび割れが0.3mm以上の大きなものの場合はUカットシーリング充填工法による補修を行います。数年後に補修材が痩せてきてしまい、補修箇所が目立ってしまうため、ひび割れは軽度のうちに補修を行うことが大切です。 |
外壁材の欠損 | 窯業サイディングの場合 | 欠損が小さい場合はコーキングやエポキシ樹脂などで補修を行い、欠損が大きい場合は外壁材そのものを交換したり、板金材でカバーを行ったりします。全く同じ外壁材がない場合は模様が変わってしまうことに注意が必要です。 |
モルタルの場合 | 欠損した部分のうち、脆弱な箇所は工具を用いて除去を行い清掃します。その後浸透性のシーラーを塗布し、樹脂モルタルなどで補修を行います。乾燥後に不陸調整を行い、表面を整えます。 | |
ALCの場合 | モルタルと同様、脆弱な箇所は工具を用いて除去し清掃します。欠損部には水性プライマーを塗布し、ALCの補修材やセメントフィラーを充填して平滑に仕上げます。 |
↑圧入の様子
↑Uカットシーリング充填工法:Uカットの様子
最後に
塗装を行う上で、下地処理が適切に行われているのであればほとんどの施工不良は起こりません(塗料の選定ミスや攪拌不足による施工不良もありますが…)。塗装を行うと隠れてしまう部分になりますので、パッと見たときに印象付ける「塗装」の工程よりは日の目を浴びづらい工程です。しかしながらトラストではこの工程を最も重要視してきましたし、今もそうしております。塗装工事を行う際は、品質に自信があるトラストへ、ぜひお問い合わせくださいませ。
今回のブログは以上となります!最後までお読みいただきありがとうございます。丸メガネの石井がお送りいたしました!
トラストは外壁塗装・屋根塗装・雨漏り専門店です。
長野県北信・東信地域密着で多くの信頼と実績を積み重ねてきた塗装のプロフェッショナル集団です。
地域密着だからこそ実現できる適正価格で高品質な塗装をご提供いたします。
これまで積み重ねてきた信頼と実績に恥じぬよう、誠心誠意対応させていただきます。
★トラストは長野市、上田市、佐久市で気軽に相談ができる《外壁・屋根塗装ショールーム》を展開しております★
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