飲むと美味しい、家にとっては恐ろしい…「水」から家を守るには?|長野市、上田市 外壁塗装・屋根塗装専門店トラスト
長野県長野市、上田市のみなさん、こんにちは!
ブログをお読みの皆様、「水」飲まれてますか?人の体というのは面白いもので、約60%が水分で出来ている(成人の場合)と言われています。最近では、毎日2Lの水を飲むようにすると、「血行が良くなってうんぬんかんぬん、ターンオーバーが促されてうんぬんかんぬんと、良いことが沢山ありますよ」なんて言われておりますね。私石井もこんな話を知ってからというもの、意識的に水をよく飲むようにしております。実は私、水を飲むようになる前は不定期で頭が痛くなることがありまして、非常に悩まされていたのですが、現在は全く頭痛は起きません。果たして水の効果なのでしょうか…?
そんな人体にとってメリットが山ほどある水ですが、お家にとっては怖~い劣化を招く要因の1つですから、あまり仲良しにはなりたくないのが本音です。今回のブログでは、「防水」について書かせていただきます。(いつもの如く前置きが長いですね…汗)
目次
防水の最前線は「塗膜」
お家は24時間365日自然に晒されております。塗膜の3大劣化要因の「紫外線」「熱(太陽光の赤外線)」「水」に加えて、日本には四季が存在しますので、寒暖差の影響もひたすらに受け続けています。そんなお家を最前線で守っているのが「塗装(塗膜)」です。防水と聞くと、ベランダの防水や屋上の防水などが思い浮かぶ方もいらっしゃるかと存じますが、それらも最終的にはトップコートという保護塗装によって守られておりますので、やはり塗装はお家を長く安心して住み続けられるように、水から保護していくためには必要不可欠という事でございます。
そんな塗膜ですが、お家を永久に守り続けてくれるという訳ではなく、定期的な塗り替えを行うといったメンテナンスを行わなくてはなりません。塗膜が劣化しているのにもかかわらずそのまま放置してしまっていると、更なる劣化症状が発生し、早い段階で対処していればそれほど費用もかからなかったものが、高額な費用がかかってしまうようになったり、外壁材の傷みが激しく、補修をしたとしても元の状態に戻すのが非常に困難になってしまったりしてしまいます。塗膜の劣化症状についてはコチラのブログで取り上げておりますので、ご参考になさってください。ご自身でも判別ができるものもございますので、紹介されている劣化症状が見られましたら是非、お問合せ下さいませ。
怖い水の劣化症状
水はわずかな隙間があれば簡単にお家に侵入し、数々の悪さをしでかします。塗装工事のお問い合わせをいただいたお客様のお家に伺い、現地調査を実施すると、水による劣化症状が多く見受けられます。写真と共にいくつかご紹介させていただきますので、お家にとって水がどれだけ怖~いものか一緒に確認して参りましょう。
①ベランダ内壁
こちらはベランダの上に屋根が付いておらず、雨が降ると常にベランダが晒されている状態にありました。ベランダの壁の上には笠木と呼ばれる小さな屋根(写真では白色のもの)が付いておりますが、雨は常に真上から降ってくるものではなく、風によって殴りつけるような雨もございます。また、笠木の繋がり部分(写真ではL字の角)を雨水が伝わってしまいますし、笠木と外壁の間隔が十分にとれていませんでしたので、笠木が付いていたとしても雨水が壁を伝ってしまいます。外壁にとってはあまり良くない状態といえます。
結果として塗膜がペリペリと剥がれ落ちてしまい防水機能がほとんどない外壁材が露出し、一気に劣化が進んでしまったのだと考えられます。
②目地のひび割れ
こちらはALC(軽量気泡コンクリート)と呼ばれる外壁材で、縦と横の規則的なラインが特徴的な外壁材です。経年劣化により、表面の塗装は色あせやチョーキング現象が見受けられ、ライン部分にはひび割れが発生しておりました。このラインの部分の奥にはコーキング材がございますが、今回のケースではコーキング材が痩せてしまって内部で雨漏れが起こっておりました。針金を挿入したところ、貫通しておりました。
雨漏れというと、屋根からの雨漏れを想像される方が多いですが、外壁からの雨漏れもかなり多いのが事実でございます。
③サッシ下の剥がれ・外壁材の欠損
現地調査の際にかなり多くの頻度でこちらの症状も見受けられます。サッシ周りは雨水が伝わりやすかったり、結露が起こりやすかったりする箇所ですので、塗膜の剥がれは他の箇所に比較して起こりやすいと言えます。塗膜の剥がれが発生してからそのまま放置していると、外壁材が常に露出している状態ですので、外壁材の欠損が発生し①のような症状が発生します。
軽度な劣化でしたら問題なく塗装できますが、外壁材の欠損が激しい場合は補修の費用が掛かりますので、お早めに対処することが大切です。
3つの事例をご紹介いたしましたが、水による劣化症状はお家により様々です。また、塗装だけでは保護することが難しい場合ですと、壁に雨水が伝わることを防止するための「水切り部材」の取り付けを行う場合もございます。トラストでは現地調査の診断結果を基に、どういった補修方法が良いか検討し、最善のご提案ができるよう努めております。塗装工事と言ってもこういった下地処理(補修)を適切に行わないと同じ症状が短い期間で発生してしまいますので、一軒一軒丁寧に診断させていただいております。
ベランダ防水・屋上防水について
タイトルからベランダ防水や屋上防水について知りたい方もいらっしゃるかと存じますので、コラムのような形でご紹介させていただきまして、今回のブログの締めとさせていただきます。防水には大きく分けて4つ種類がございますので、1つずつご紹介させていただきます
①FRP防水
戸建のお家やアパートのベランダに採用されていることが多いFRP防水ですが、Fiber Reinforced Plastic(繊維強化プラスティック)の頭文字をとってFRP防水と呼称されております。樹脂にガラス繊維を混ぜたもののことでございます。メリットとして、防水層が軽量で強く、下地への追従性があり、耐久性・耐熱性・耐候性などに優れている点などがあげられます。
一方で、いくら下地への追従性があると言ってもガラス繊維ですので、屋上のような広い面に対して施工すると、ひび割れが起こってしまうデメリットがございます。ですので一般的には戸建のお家やアパートのベランダに施工されていることが多いです。また、FRP防水の最上位保護層は塗膜です。3~5年で塗り替えによるメンテナンスが必要と言われておりますが、日当たり加減や日頃のお手入れの頻度によって変わって参りますので、お家により様々です。
②アスファルト防水
広い場所への施工に適しているアスファルト防水は、マンションや学校の屋上・屋根といった建物で使われております。液状のアスファルトとシート状のアスファルトルーフィング、アスファルトフェルトなどを2層以上に重ねて防水層を作る防水です。防水層が厚く連続する防水工法の為、信頼性が高いと言えます。施工の際はバーナーを用いたり、熱で溶かした温度の高い液状のアスファルトを用いたりしますので、火事の危険が伴います。常温工法と呼ばれる熱を用いない工法も存在しますが、前者と比較すると密着力が劣りますので、防水能力も低下するデメリットがございます。
メンテナンスの方法としましては、①既存の防水層を全て取って新たに防水層を施工する方法と、②既存の防水層の上に新たに防水層を重ねて施工する方法の2つがございます。表面がコンクリート仕上になっている場合は、次に紹介する塗膜防水によるメンテナンス方法もございます。
③塗膜防水(ウレタン防水)
名前の通り、防水塗料を塗装して防水する方法でございます。下地には補強シートを使用し、その上からウレタン樹脂を塗装します。下地に凹凸があると塗料に均一な厚みが付かないため、薄くなった箇所が弱くなってしまうという特徴がございます。FRP防水やアスファルト防水、最後に紹介するシート防水よりも複雑な形状に対応でき施工も比較的簡単です。また、FRP防水の上やアスファルト防水の上にも施工することができる点も優秀であると言えます。立体駐車場やデパートの屋上など、車が乗る場所に施工する場合はより強力な塗膜防水が用いられます。
塗膜防水も定期的な塗替えによるメンテナンスを行っていく必要性がございます。
④シート防水
アスファルト防水と似ていますが、こちらは合成ゴムやプラスティックの防水シートで覆う防水工法です。ゴムシートはその名の通りゴムですので、伸縮性に優れていたり、塩化ビニルシートはシート相互の融着や熱融着が可能であるため施工性に優れています。経年劣化でシート接合部からの剥がれが見受けられたり、穴が開いたりしてしまいますので、その際は上から新しいシートを貼り付けるメンテナンスを行います。
以上4つの防水についてご紹介させていただきましたが、YouTube等の動画サイトで検索すると、施工の様子を紹介している動画がございますので、文章だけでは分かりづらい防水についてはそちらもご参照ください。
最後に
いかがでしたか?水は建物にとって怖~いものですので、定期的にお家をチェックしてあげることが大切です。少しでも「怪しいな」「劣化していそうだな」と感じましたら、是非トラストにお問い合わせいただきたく存じます。雨漏りが発生したり、外壁材が取れてしまってからでは費用も高くなってしまいますので、早いうちにメンテナンスを行うことが非常に大切です。私もまだまだ勉強中の身ですので、お客様に最適なご提案ができるよう、日々邁進していきます!
今回のブログはここまでとなります。最後までお読みいただきありがとうございました!トラストではたくさんのブログを掲載しておりますので、他のブログも是非、チェックしてみてくださいね!
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